まず最初に、コチラをお読みください
MaEmの考える強い兵器の条件
・単純に強い
より火力があってより硬い装甲でより速ければ当然強いですよね
・安くて量産しやすい
安ければ大量に揃えて数の暴力でぶん殴れる、ドズル中将も戦いは数だって言ってた。
・誰でも使いこなせる
ある程度の訓練さえ施せば、あるいはそれすらしなくても一定以上の戦果を上げることができる。そういう兵器は兵士の教育コストを下げることができます。
今回はこの3番目、だれでも使いこなせるについて考えてみました。
……あっ、ちなみに拙作bluebloodの主役機体芒月はこの観点から言うと欠陥兵器も良い所です。火力があって速いけど装甲は基本的にペラペラ、年間生産数は1ケタという生産性の悪さに加えて、操縦には0.2%という割合の適正を持っている必要があると。
単純な戦闘力はともかくとして、兵器として考えたらひでーもんですね。エヴァより少しマシな程度なのよ。
ボタン一つで何でも解決!
さて、サイド7に(ノーマルスーツのまま)やってきたジオン兵のジーンくんとデニムくん。偵察していたらV作戦の新型モビルスーツを見つけてさあ大変、とりあえずぶっ壊すことにしました。
慌てふためいて逃げ惑うサイド7住人の皆さん、そんな中我らが主人公アムロ君はパパの作った新型モビルスーツ「ガンダム」の説明書を見つけます。え?何でその説明書がガンダムのものだってわかったかって?
だってカタカナで「ガンダム」ってでっかく書いてあるんだもんね。
まあ説明書を分かりやすくするのは良い事だと思うよ。M18クレイモアも表面にでっかく「敵の方に向けてください」って書いてあるし。一般兵士向けの装備と最新鋭MSを比べるな
さて、ガンダムに乗り込んだアムロ君ですが目の前にはいきなりザクが二体もコンニチハ。パニクッちゃってせっかくの説明書読んでいる暇もありません。というわけで、とりあえず「右手」にあったスイッチを「ええい、このスイッチだ!」と押してみることにしました。
まあこの判断はしょうがない、なにせアムロ君機械いじりが趣味とはいえ、敵が差し迫っている状態でいきなり攻撃しろというのは無理な話です。こういう事をするのもまあしょうがないでしょう。
さて、この後ガンダムはどうなったか?
まずスイッチを押した側の右手、これは一機目のザクの頭を引っ掴み、後ろに放り投げて首を引きちぎりました。(張り手とかかとも思いましたが、自機の後ろに頭が飛んでることから掴んで投げていると仮定します)
そして二機目、こちらは「左手」でストレートパンチ。ザクの装甲をブチ抜いて撃破しました。もうビームサーベル要らねえじゃん。
さて、この頃にありがちなスーパーロボット的ムーブを決めたガンダムです。ハードウェア的な面での攻撃性能も素晴らしいのですが、よく考えてください。
「一回のボタン操作で二体のザクを同時に撃墜している」
これって結構凄い事なんじゃないでしょうか?今回はこれについてすこし考察してみたいと思います。
この時ガンダムはどう判断していたのか?
二機のザクを一瞬で撃破したガンダムですが、この時ガンダムに一体何が起きていたのか?順番に考えてみましょう
①IFF
なんだか聞きなれない言葉ですかね?identification friend or foeの略だってwikipediaに書いてありました。日本語にすると「敵味方識別装置」だそうです。要するに、目の前にいるのが敵なのかあるいは味方なのか判断する物だと思ってください。
今回は他のパイロット候補生がザクの襲撃で全滅してしまっているのですが、場合によっては誰か連邦軍の正規兵が残っているガンキャノンあたりに乗り込んで戦っていたら同士討ちになってしまいかねません。なので、まずは敵味方の識別。
とりあえず簡単に「目の前には敵のモビルスーツが二機、味方は周囲にはいない」とガンダムが判断したとしておきましょう。
②敵との距離の判断
では次に敵との距離の判断です。相手との距離はどの程度あるのか?間合いの取り方は戦闘においては非常に重要になってきますね。ガンダムがどのような方法で対象との距離を測定しているかまではよくわかりませんが、まあ方法はいくらでもあります。
目の前のザクは一つ目ですが、こちらは目が二つあるので人間と同じように視差で距離を測っているととりあえずしましょう。他の方法も使っているのかもしれませんが、とりあえずこれがメインという事で。簡単だし
③攻撃方法の判断
この時点でガンダムに出来る攻撃は
1.殴る蹴るなどの打撃技
2.頭や腕を掴んでの投げ技
3.背中のビームサーベルでの斬撃
4.頭部バルカンでの射撃
この4つだとしましょう。ビームライフルやバズーカなどは近くになさそうだったのでとりあえず除外で。
この時アムロは適当にボタンを一回押しただけですが、それだけで1の打撃と2の投げを同時にガンダムは繰り出しました。押したボタンがたまたま「投げと打撃を同時に出すボタンだった」という可能性は正直言ってほとんど無いので、これはおそらくガンダム側が②の敵との距離などの条件から最適な動作を選択したと考えるのが良いでしょう。
ボタン押すだけで勝手に判断してザクを倒してくれる
これパイロット要らなくない?????
大佐!なぜファンn……サーベルを使わないんです!?
先程、ガンダムがこの時点で選択できる攻撃方法を4つリストアップしました。ではこの中で最も強力な攻撃はどれか?それは当然ビームサーベルでしょう。
掴みは密着状態じゃないと出せず、打撃は踏み込んで体重を乗せなければいけないので掴みよりも若干離れる必要がある。バルカンは射程でサーベルを上回るという利点がありますが、この時ザクは至近距離だったので射程の利点はあんまり意味を持ちません。
一方サーベルは根元でも先端でも同じ威力なので、掴みの間合いでも打撃の間合いでも有効。しかも少しかすっただけでも手足を切り落とし胴体を貫通するほどの威力があります。
こんなに便利で強力なビームサーベル、なんでガンダムは使わなかったのか?
それはおそらく「現場がコロニー内だったこと」「周囲にまだ避難中の民間人が複数いたこと」をガンダムが認識していたからではないでしょうか?
アニメ版のアムロの初戦闘で、ガンダムはヘッドバルカンとビームサーベルで応戦していました。その結果、ザクは大爆発。コロニーの外壁に大穴を開けてしまいます。これ以上はまずいと、二体目のザクはどうにか動力炉を避けて撃墜しようと四苦八苦していました。
それを考えると、この漫画のガンダムはそういった条件を織り込んだうえで、あえて威力の低い打撃・投げ技を選択していたのではないでしょうか?うーん、我々視聴者側からするとテムレイって酸素欠乏症で旧式パーツ渡してくる親父というイメージしかありませんが、この世界では相当優秀な技術者だったようです。
……え?さっきのコマでザク二機とも派手に爆発してる?知らんな
対モビルスーツ戦での格闘戦の重要性
ビームサーベルのような間合いを選ばない一撃必殺武装があるにもかかわらず、あえて徒手格闘ができるように設計されていたお陰でコロニーへの損傷を最低限に抑えることができることがわかりました。ですが、他にも良い所がたくさんあります。
まずは敵パイロットへの直接攻撃。先程もうパイロット要らないじゃんとか言った手前、この話するのは大変申し訳ないのですがね。徒手での攻撃では威力が低くて貫通に至らなかったとします。
しかし、中にいるパイロットはどうでしょうか?打撃による激しい揺れや衝撃でパニックを起こさせたり、うまくいけば脳震盪を狙ったりはできないでしょうか?いかに優秀なエースパイロット相手でも、脳震盪で気絶させたり判断力を鈍らせれば勝機がありそうですよね。
ちなみにジオンの技術者や後のMS開発においても同様の設計思想ではないかと思われる機体が存在します。
それはグフとハンブラビ。この二体の共通点と言えば、電撃を用いた攻撃。グフはヒートロッド、ハンブラビは海ヘビで主人公たちを苦しめました。重装甲が相手でも、直接内部にダメージを与えられるというのも大きいでしょう。
そして、打撃の衝撃や電撃でパイロットを気絶させて無力化した場合どうなるか?
そう、「鹵獲」が狙えます。
敵を単純に撃墜すれば戦力的には+1ですが、鹵獲すれば敵の戦力が-1、それをこちらの戦力にすることで+1と、合計で+2の打撃を敵に与えることができます。それゆえ、古今東西敵の兵器を奪って利用するという事は行われてきました。
ましてや、この時代の地球連邦軍はようやく試作モビルスーツが完成したばかりという状況。ザクだろうが何だろうが、戦力増強、敵のモビルスーツの解析、多少損傷していても部品取りなど、いくら有っても足りないぐらいでしょう。コイツの胸部装甲とか、ザクの肩シールド流用してるという設定ですし
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まあ全部MaEmの妄想なんだけどね!
ここまで読んでいただいた方には大変申し訳ないんですけど、以上のこの考察、出てきた漫画のコマからむりやりMaEmがヒネり出した妄想です。こうなんじゃないか?こうだったら面白いよね?というの全開で公式設定とは一切合切何の関係もございません。
書いている方もたぶんここまで考えちゃいないだろうしね!
ところで今回の記事……
//が頭に付いていないですね。これはつまりどういうことなのか?blueblood本編を読んでくれ!
人型兵器で肉弾戦やることがいかに困難かという事を書きたい記事でした。本編と関係ある記事は//が付かないんだぜ
MaEm
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