//Nintendo Switch版、Va11-HallAが2020年3月25日まで30%OFFで買えます

オモチャ
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 MaEmです、前から気になっていたゲームがセールで安くなっていたので買いました。

 というわけで、今回ご紹介しますゲームは【Va-11 Hall-A(Nintendo Switch版)】です。これで『ヴァルハラ』と読ませています。

 どうでもいいけど、11を小文字のLでllと読ませるこういうのはリート文字という名前があったりします。具体的にはアイマスの正式名称がIDOLMASTERじゃなくてIDOLM@STERとかそういう奴ね。詳しくはWikipediaにも書いてあるから各自参照してみてください。自作キーボードで記号割り振りするときとかに使うと覚えやすくて便利ですよ。

どんなゲームなのさ?

 公式ではジャンルは『サイバーパンクバーテンダーアクション』ということになってますが、実際にはアクションゲームではなくてADV、アドベンチャーゲームになるかと思います。要するに、会話の選択肢を選んでストーリーが分岐していくっていうアレね。

 ちなみに、それじゃあ何でジャンルがアクションってことになってるのよ?っていうと、元々の開発段階で本当にアクションゲームとして作ってたのを、開発途中で「やっぱこれADVにしようぜ」ってなったことの名残なんだとか。MaEmはゲーム作ったことはないけどそれって出来るモンなんでしょうか?木造2階建てを作る予定だったのに途中で鉄筋3階建てに変更するようなもんじゃないだろうか?
 まあ無事に開発されて市販まで行っているってことは大丈夫なんでしょう多分。

 というわけでADVゲームなんですが、普通のADVとはちょっと違いまして。普通だとこういうゲームって選択肢が2,3個ある中から選んで会話することでストーリーが分岐していくと思いますが、このVa-11 Hall-Aには選択肢は出てきません。選択肢を選ぶ代わりに、お酒をお客さんに提供することでストーリーが変化していきます。故にサイバーパンクバーテンダーアクションというわけ。

注文通りに提供するのも、アレンジするのもアリ。あえて度数上げまくったり……

 まあ選択肢、と言ってもバーテンダーは基本的に客商売。 選択肢って言っても基本的には客に注文されたお酒を注文通りに出すのが仕事です。あえて注文とは違うものを出すこともできますけど、あんまり勝手なことをしてると減給されて家賃が払えなくなったりクビになったり。サイバーパンク世界はカネのない奴に厳しいのです。なので基本的には真面目に注文されたものを作っていくことになります。

 一方で、お客さんの中には「甘い系のカクテルをおまかせで」とか、「いつもの奴」とかっていうアバウトな注文をしてくる人も。学生時代に飲食店でバイトしてたけどこういう注文するやつ死ぬほど嫌いだったそういう時は、プレイヤーであるあなたのセンスで出すカクテルを選ぶことになります。

 また、一部のメニューの中には分量に「カルモトリン 適量」って書いてあるものがあります。このカルモトリンというのはアルコール成分のことで、味自体には影響を及ぼしません。全く入れなければノンアルコールカクテルになるし、逆にむしろカルモトリンが本体じゃないかというぐらいまでジャブジャブ入れてもOK。背伸びした未成年のガキンチョが迷い込んできたらノンアル出して適当にあしらい追っ払ったり、気に食わない客が来たらカルモトリン全ぶっぱでさっさと潰してしまうなんてこともできます。これヴァルハラじゃなくてアルハラやんか!

全編に漂う退廃的でディストピアな雰囲気を楽しもう

 ゲームシステムの紹介が終わったのでストーリーの話。

バー”VA-11 Hall-A”へようこそ。 ここは、西暦207X年、グリッチシティ。 その街のはずれにあるコンクリート砂漠の小さなオアシス。 疲弊した人々を待つ魂たちの泉。

”VA-11 Hall-A”のバーテンダー「ジル」となり、 水槽の中の脳や、喋る犬、ヒューマノイドなど 一癖も二癖もある多彩なお客にカクテルを提供しましょう。

この物語に、選択肢はありません。 物語は、あなたが提供するカクテルによって変化します

※公式サイト紹介文から引用

 舞台は207X年、北欧にあるという設定のグリッチシティ。貧富の差が激しく、全住民には監視用のナノマシンが仕込まれているというThe・ディストピアって感じのネオサイタマよりか少しはマシくらいの街です。

 プレイヤーである貴方はそんなグリッチシティの片隅のバー、Va-11 Hall-Aのバーテンダーにして主人公のジルになり、やってくるお客さんたちに酒を提供しつつ、彼らの話し相手をしたり悩み相談を受けたりします。

 そしてこのやってくる客たちがまた揃いも揃ってクセモノ揃い。ハッカーや殺し屋はまだ良いとして(良くない)、アンドロイドの売春婦(アルコール分解できるのかよ)やら水槽に入った脳味噌(どこから酒飲むんだ)やらサングラス掛けた喋る犬(もうどこから突っ込んでいいかワカラン)やら。

 まあそういう世界観だということで大人しく受け入れることにしましょう。ドラクエにドラゴンが出てきたからって「現実世界にドラゴンなんていねえよ」って突っ込む人がいないのと同じです。MaEmが生まれて初めて読んだラノベは喋る二輪車とか出てきたし、日本人なら誰もが知ってる桃から生まれた子供が鬼狩りに行く昔話は犬猿雉が喋ってたしね。

 問題は犬やら脳味噌が喋る事より、喋る内容の方だと思うのさ。なんと言ってもこれはADVゲームだしね、中身のほうが重要ですよ。まあお察しの通り、出てくる客に癖があれば話す内容も癖だらけってなモンです。舞台が207X年のディストピアな街ということで、グリッチシティの政治やら世情の話や、サイボーグ化手術の是非とか、ブレードランナーとか攻殻機動隊で出てくるような感じの真面目な話を振ってくる客もまあそれなりにはいます。

 でも、酒が入ると人間って高確率でシモの話したくなるよね!それは今も昔も未来も変わらないようでして、バーという空間も手伝ってか高確率で過激で赤裸々なシモネタが酒の勢いで飛び出してきます。

 そして、世界設定が未来なので恋愛観も現代とは結構異なっているところが多数。要するにLGBT関連ですね。その辺がかなり明け透けに描写されています。主人公のジルからしてバイセクシャル設定だったりしますしね。

 以前「ぼくらの七日間戦争」を見たときのレビューで、必然性のないLGBT描写ってどうなのよって話を書いたんですけども、別にMaEmはこういう描写に否定的な人間ってわけじゃなくて、世間の情勢に無理に合わせて取ってつけたように描写するのが好きじゃないってだけです。

 そう考えると、この作品ではそのあたり上手くまとめていましたね。もう一切そういう描写あると無理だって人は合わないでしょうけど、そうじゃない人であれば一度プレイしてみることをおすすめします。

ディストピアな雰囲気を更に盛り上げるグラフィックとサウンド

 グラフィックとサウンドもまたいい感じの雰囲気を作るのに一役買っています。

 まずはグラフィックから。見るとわかるかと思うのですが、PC-98をリスペクトしたという16色のグラフィックになっています。(ちなみに、作品内で購入できるアイテムにPC-9Xというのがあるからリスペクト元はおそらく確定)まあこういうの、好きな人には堪らんよねぇ。

 そして、このグラフィックを更に引き立てるのが、オプションから設定できる「スキャンラインモード」

 初見だと少しわかりにくいかもしれませんが、見比べてみてください。スキャンラインモードをONにすると、画面全体にうっすらと線が入る設定になります。実機でやると、若干見づらくはなるんですけども、これがかえってディストピア感を醸し出して非常にいい感じになってくれます。

 音楽もまた雰囲気いいものが取り揃えられていまして。ゲームの舞台がバーなのでフロアミュージックが流れているのですが、これはジルが毎回店内備え付けのジュークボックスから選曲している(という設定でプレイヤーが選べる)というシステムになっています。

 シンセ系の音がキラキラ感を出しつつ、バーという大人の空間を邪魔しないくらいの感じで落ち着いて鳴らされていて、非常に良い雰囲気を作ってくれます(一部例外的にブレイクコアとかあるけど)

 美味しくお酒呑むなら、落ち着いたBGMってやっぱ欲しいんだよね。

2020年3月25日まで割引しています

 まあこれはタイトルそのままで、2020年3月25日まで33%OFFの1,447円でSwitch版がお求めいただけます。興味ある人はこの機会に、コンビニに行ってニンテンドープリペイドと、好きなお酒とおつまみ買ってきてプレイしてみてはいかがでしょうか?

なんと言っても、公式オススメのプレイ方法だからね!

おしまい!

MaEm

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