手榴弾の加害半径の話

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MaEmです、今回はbluebloodの話します。

手榴弾の種類

まず、手榴弾というのはざっくり分けて「攻撃型手榴弾」と「防御型手榴弾」の二つに分けることができます。ちなみに、この区分は殺傷を目的とした手榴弾の話でフラッシュパンとかそういうのはいったん置いておいてください。

ではここで皆さんに問題。加害半径約15mの手榴弾と加害半径約2mの手榴弾の二つがあります。攻撃型手榴弾はどっち?

……意外な話かもしれませんが、加害半径の小さい2mの方が攻撃型手榴弾です。攻撃できる範囲が広い方が攻撃に役立ちそうな気もするかと思いますが、こんな名前で呼ばれるからにはそれなりの理由があるんですよ。

良いか、命令は3つ

投げろ、投げたら逃げろ、そんで隠れろ、運が良ければ(爆発であぶりだした敵を)不意を突いてぶっ殺せ。

……あ、これじゃ4つか。

以上、茶番でした。

手榴弾というのは、ピンを抜いて投げたら爆発します。ゲームじゃないんだから、投げた本人には当たり判定がないとかそんな都合のいい設定はありませんので、爆発に巻き込まれないように身を隠さなきゃなりません。大体は建物の陰に隠れたり、塹壕に身を伏せたりします。

身を隠す。つまり、防御ですね?

正直言ってちょっと苦しいような気もするんですが、「自分が身を隠しながら使うから」防御型手榴弾という風に呼ぶんですね。逆に攻撃範囲が狭く、防御しながら使う必要がない(ってわけでもないけど、まあ相対的な話として)手榴弾を攻撃型手榴弾と呼ぶわけです。

手榴弾の攻撃原理

爆発で人間、あるいは敵の武器装備を無力化するのにはどんな原理が働いているのかというお話をします。

まず、防御型手榴弾の場合。

防御型手榴弾とさっきから何度も書いていますが、これは別名を破片手榴弾と言います。爆発すると爆風で破片を周囲の半径15mぐらいの距離にばら撒き、その破片が突き刺さることによって人間を殺傷するという原理。

よくイメージされるパイナップル型の手榴弾、あれは表面がデコボコしていると思いますが、あれはそのデコボコ部分から割れて細かい破片にすることを狙って付けられたそうです。詳しくはマーク2手榴弾でググってください。余談ですが、このデコボコは研究の結果外側に刻んであってもあんまり意味がないと判明して、最近の手榴弾だと付いていません。

まあ要するに、爆風で攻撃するのではなくて爆風で飛び散った破片で攻撃することを狙った手榴弾が防御型手榴弾です。

次に攻撃型手榴弾の場合。

攻撃型手榴弾は破片ではなく爆風で攻撃することを狙っています。そのため、破片が遠くに飛んで行ったりはしません。攻撃範囲はその分絞られます。これが必ずしもデメリットではないのは先述の通り。

人間が爆風を受けると、目や耳、口と鼻経由で肺にダメージを負います。当然、人間が肺にダメージを受けると致命傷になり得ますので、通勤通学中や近所を散歩している時に攻撃型手榴弾を投げつけられたら、走って逃げるとともに目と耳を塞ぎ、口と鼻をつまんで爆風から身を守ってください。

要約すると、防御型手榴弾と攻撃型手榴弾の違いは攻撃範囲と攻撃の原理、という事ですね。

bluebloodに出てくる吸血騎用グレネード

さて、ここからは創作の話をします。

bluebloodに出てくる敵、結晶獣を倒す方法はざっくり二つあります。

①電磁砲塔や感応装甲を使用した吸血騎用の銃での、超高弾速での物理的貫通
②高温・高圧での攻撃

①での物理的な高速弾での貫通は、相当に速くないとできないという設定です。どれぐらい硬いかについては具体的には決めていませんが、とりあえず.50口径を至近距離から連射してようやく撃破ぐらいに考えています。多分A-10なら倒せると思います(が、レーザーで対空迎撃しかけてくるので分は悪い)つまり、防御型手榴弾の破片では貫通不能。

一方、②の高温・高圧に晒すという方法は、そんなに超高温が必要という設定にはしていません。吸血騎は設定上は生物兵器(現実の生物兵器とはかけ離れているけど)なので、生物として非常識なレベルの温度に晒せば動きを止めることができます。

問題は、高温に晒す方法をどうするか?という事です。

この世界は、爆薬が非常に貴重という設定になっています。つまり、瞬間的に高温高圧を用意する方法が限られているという事。先ほどのA-10みたいに火薬式で弾丸バラ撒くなんてもっての外。爆薬が一番足りないというだけで他の資源も足りていません。(なので、チャプター3では主人公たちには外部の調査に行っていただくことにしました)

吸血騎が機種によりけりで大体大きさが3~8m、吸血騎用のグレネードの攻撃範囲が15mというのは狭いのではないかという風に書きましたが、これは設計思想が攻撃型手榴弾寄りにあるから、というお話でした。(他にも、緊急事態での離脱用装備なので至近距離で使う必要があること、吸血騎以外の部隊と共同作戦を行う事があるという理由もあります)

MaEm

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