//大型連休に安全運転するちょっとしたコツ 視線編

自動車
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MaEmです、本当はこの記事ゴールデンウィークに入る前に書いておいた方が良かったような気もするけどね。まあ中盤戦でも、あるいは連休に限らず運転する時は常に役立つ技術の話です。MaEm父は車関係のお仕事しておりまして、免許取ってからこっち運転に関してはかなりうるさく仕込まれてますのである程度は解説できると思います。

というわけで、今回は土日や連休しか運転しないというサンデードライバーさんに向けたお話です。

注意:ここに書いてある内容を真似して公道を走行し、怪我や死亡事故、車両の損傷などがあってもMaEmは一切責任を負う事が出来ません。あくまで参考程度に、読んでもよく理解できなかったことは実践しないことをオススメします。

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運転中、どこ見ていますか?

スマホ見てる?頼むから公道に出てこないでください。

スマホ見ているのは論外としても、視線の位置というのは結構重要な話です。具体的にはどこに視線を置けばいいんでしょうか?

まずは結構多いのがスピードメーターばっか見ている、カーナビのほうをついつい見てしまうというパターンです。これは自分の感覚に自信が持てていないパターンですね。

連休中だと速度違反の取り締まりが多そうだから警戒しておこうとか、曲がる場所どこだか何回も確認しないと落ち着かないとか、まあ気持ちはわかるんですよ。でも普通に考えてどう考えても危ないですよね。普段運転しなくて速度感覚に自信がないならとにかく前の車との車間距離を一定以上に開けておき、くっついていくことをイメージするのをオススメします。

ちなみに道路のー ー ー ーという白線、あれは適当に書いてあるわけじゃ無くて前の車との車間距離を測るのに役立ちますので覚えておきましょう。(教習所でやったはずだけど)一般道では白線5m、間隔5mで10mの間隔で引かれています。高速道路では白線8m、間隔12mの20mです。これを参考にしながら、一般道なら50m、高速なら100mぐらいが目安となりますが、自信がないのならもう少し車間距離取っておいてもいいかもしれません。くわしくはこちらのページをご参照ください。

この距離を保ちつつ、時々スピードメーターを「チラッ」と見て(注視する必要はない)、あんまり速度出すぎてるようなら少しスローダウンする、こうすれば計器ジーっと見なくてもまず大丈夫でしょう。

カーナビ見てしまう人は、文明に頼りましょう。googleマップを事前に軽くでいいから読んでおくように。そして実際に公道に出たら、案内標識に注意していれば真逆の方向に走るという事は無いと思います。

MaEmも運転始めた頃は道が覚えられず、カーナビ頼りなことが結構ありました。でも、ちょっとナビ見るだけ、って思ってもその一瞬で結構道路状況って変わるんですよね。案内標識見ていれば、ナビのほうに視線をやらなくても前を向いたままルートの確認できるので安全です。

ある程度の地名と国道〇号だけ事前に頭に入れておきましょう

最初の内は前を見れてないので「案内標識があったこと自体認識していなかった」あるいは存在には気が付いていても「地名も国道〇号とか知らねえし」という事もあると思いますが、事前にgoogleマップで軽くでもチェックしておけば結構役に立ちます。

視線、何メートル先を見ていますか?

慣れていないと「自分の走っているラインはちゃんと真ん中になっているだろうか、左右にはみ出したりしてないだろうか」と不安になって、どうしても下のほうを見てしまいがちですが、これはあんまり良いことありません。

相変わらずwindowsペイントなのは許してください
初心者はどうしても赤に視線がいきがちという図

まあ本当のこと言うと「近くを見ながら遠くを見ろ」が正解なんですが、まあこんなこと言われても普通は「はぁ?」って感じでしょうね。というわけで、とりあえず遠くを見ましょう。

具体的に遠くを見るとどんな良いことがあるのか?

例として、60km/hで走っている時を考えてみましょう。時速60kmという事は、秒速に直すとおよそ16.7m/sになります。一秒間に16.7m走ってるという事ですね。さて、この状態で3秒間だけスマホ見てください。だいたい50mくらい走ります。この50mの間に、子供が飛び出してきました。

おめでとうございます、わき見運転による危険運転致死傷の罪状で交通刑務所へのチケットをご進呈します。

格ゲーマー「3秒?180Fもよそ見してたら死ぬに決まってるだろ」
音ゲーマー「それだけあったらゲージ蒸発するわ」

閑話休題

さて、60km/hだと3秒で50m走ることがわかりました、50m先で子供が飛び出してきて、それに反応して3秒以内に停まる、あるいは安全に回避するって事ができると思いますか?

これはたぶん無理、あるいはできたとしても相当ギリギリになります。

先程上に貼ったリンクの中ほど、車間距離はどれほど必要なのでしょうか?という所を見てください。ドライバーが危機を察知してからブレーキペダルを踏むまで(空走距離)がおおよそ18m、ブレーキペダルを踏んで実際に停止するまで(制動距離)がおおよそ26m、合計の停止距離の目安が44mとなっています。これならギリギリ停まれそうですかね

甘いぜ君たち

44mというのは理論上の話です、例えば雨が降っていれば滑って制動距離は伸びますし、疲れていたり夜暗くて危険を察知するまでにタイムラグが生じるかもしれません。仮にブレーキ踏むのが0.5秒遅れたら走る距離は約8m、44+8=52mで飛び出してきた子供に衝突、交通刑務所行きです。

さて、制動距離は車のブレーキ性能によるものなので基本的に短くは出来ません。(短くしようと思ったら溝のしっかりした性能のいい新しいタイヤを履く、余計な荷物を降ろして軽くするなどがありますが、運転技術によるものじゃないので今回は除外します)となると、安全に停止するために工夫できそうなのは空走距離のほうですね。「ドライバーは危険を察知してから」「ブレーキペダルを踏み始めるまで」が空走距離という事は、「あらかじめ危機が察知」できればその分安全に停まれるというわけです。

その危機をあらかじめ察知するにはどうすればいいのか?遠くを見ればいいんです。

遠くを見ると27秒後の未来が見える

別に超能力者になれっていう話じゃありません、未来予知なんて出来たらサラリーマンやめて警視庁かFBIにでも就職します。

今回は、50m先を見ながら運転しているパターンと500m先を見ながら運転しているパターンを考えてみましょう。速度は60km/h、車の性能、車重などは両者同じです。

まずは50mのほう、これは先程書いた通りです。50m先で子供が飛び出してきた瞬間に振るブレーキを踏んで、実際に停まるまでは約44m、だいぶギリギリですね。

次に10倍遠く、500m先を見ながら運転しているパターンです。運転者の心理としては
→500m先に何かいる?
→あっ、何かが飛び出してきている。子供だ!
→よし、アクセルを離して軽くブレーキを踏もう。
→飛び出した子供が退いたな。よし運転再開だ

……と、ここまでの余裕があります。50mの距離走るのに約3秒と書きましたが、500mなら当然10倍して30秒ですね。差が27秒、これだけあれば避けるなり減速するなりいくらでもできるはずです(実際にはブレーキ踏んでるわけだからもう少し伸びます)しかも、精神的にもいきなりブレーキ踏むよりも時間がある分ゆっくり確実な操作ができるというわけ。500m先を見て27秒後の未来を予知しましょう。

もちろん500m先を見ていたら50mの所から飛び出してきた、というパターンも考えられますが、500m先が見えていれば「ここが物陰になるから何か出てくるかもしれない」という事を考える余裕が27秒ほどあります。遠くを見ることに慣れてきたら、それをさらに有効活用して「予測」を運転に加えてみましょう。

遠くを見ると燃費が上がる!彼女にモテる!

何だかいよいよ怪しい通販広告みたいになってきたけど気にせず続行、遠くを見ると燃費が上がって彼女にモテる運転ができるという話です。

まず燃費の話
「500m先を見ていたら、その先に交差点と信号があるな。おっ、その信号の歩行者用のほうが点滅している」

時差式とか矢印とか一部の例外を除いて、基本的には歩行者用が点滅→歩行者用が赤→自動車用が黄色→自動車用が赤の順番で信号は変わるわけなので、歩行者用が点滅しているとなるともうすぐ赤に変わるという目安になるわけです。

そしてこれが500m先、30秒前に察知できていたとしたら?

「歩行者用が点滅しているけど30秒以内にあの信号を突破するのは無理そうだ、なら無理に加速して抜けるよりもここでアクセルを離してしまおう。そしてゆっくりと減速して停車だ」

と考える。アクセル離したからといって、ブレーキを踏まなければ車はそのまま転がっていくので、無理にアクセルを踏みっぱなしにする必要はあまり無いんですね。(この時、ブレーキを減速しない程度に軽く踏んでブレーキランプを2,3回点けてやると後続車両に親切です)

アクセルを早め早めに離していればその分使うガソリン量が減るんだから燃費が上がるというわけです。

そもそもとして、ブレーキというのは「せっかくアクセル踏んでガソリンを燃やし加速したのに、それを摩擦で熱エネルギーにして捨ててしまう装置」なんですから、可能な限り使わないで済む運転したほうが燃費には良いわけで。

彼女にモテる運転の話

運転席には自分、助手席には可愛い彼女、彼女の手には途中のサービスエリアや道の駅なんかで買ったソフトクリーム、そんな状況を考えてみてください。楽しいドライブデートですね。

50m先しか見てなかったから、目の前の危険に気が付いたら即座にフルブレーキを踏む。当然前に自分も彼女もつんのめります。ソフトクリームが彼女の顔面にグチャ

たぶん彼女は別れ話をどう切り出すか考え始めます。

それが嫌なら、500m先を見て余裕を持った減速をして、急ブレーキのつんのめるような運転じゃなくて余裕持った運転をしましょう。顔面ソフトクリームはやりすぎにしても、毎回毎回そういう荒いブレーキ踏まれるよりも、余裕の運転でスっと止まってくれた方が助手席の人間としても安心して乗れるというものです。コツとしては止まりたい場所を500m先の時点で見定め、アクセルを抜く、ゆっくりとブレーキを踏み始め、10km/hを切った辺りでブレーキを一度離す、そこからさらにゆっくりと踏み込み、狙っていたところにピタっと止める。これができると「ヤダ、私の彼氏運転上手……」となるというわけです。

まあMaEmは助手席にカーチャンと妹以外の女性乗せたこと無いから知らんけど

というわけで、視線を500m先に置くと30秒後の未来が見えて安全運転ができて燃費が上がって彼女があなたに惚れ直すと、そういうお話でした。ちょっと視線を意識するだけでこれだけ良い事があるんですから、皆さんも試してみてはいかがでしょうか?

MaEm

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