//【小説レビュー】サムライ・エイジア アイエエエ!!サムライ!サムライが20mナンデ!?!?

小説
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他の人の素晴らしい作品を吸収しつつ売名しよう企画その2です。小説書き始めてまだ1か月くらいですが、世の中面白い小説いっぱいあるね。世の中まだまだ捨てたもんじゃありません。ネット小説と言えばご存知なろうやカクヨムなどありますが、何を思ったか一回に140字しか書けないツイッターというツールで連載しようと思い立った小説というのがございます。そう、みんな大好きサイバーパンクニンジャアクション小説、ニンジャスレイヤーです。日本を3週くらい勘違いしたような独特の世界観や軽妙かつ重厚な戦闘描写で現在6万人以上のフォロワーを持つ傑作です。

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そして今回ご紹介するのは、そんなニンジャスレイヤーへの敬意リスペクトを分の随所に匂わせつつ、独自の要素をふんだんに散りばめて新たな世界観に落とし込んだこちらです。

作者:斉藤七陣
タイトル:サムライ・エイジア(
カクヨム版)(なろう版
2019年4月現在連載中

作者様コメント

”地球より遠く離れた惑星ヤマト――そこは未知のエネルギー「カルマ」の加護を得た戦士サムライたちが武力によって支配する世界だった。
 永き戦乱が終わってもなお戦火は燻り、全長20メートルの四肢駆動型機動兵器イクサ・フレームが闘争の火花を散らし続ける。謂れなき暴力に日常を奪われた時、若きサムライ研修生サスガ・ナガレのイクサの幕が開けた! 伝説の名を冠する騎体グランドエイジアと共に、歴史の闇を斬れ! ”

深いニンジャリスペクトとそれに引っ張られない独特の世界観

© âge Soft
画像は本編とは一切関係ありません。MaEmの脳内イメージがこれだったんだ

「カルマ」の加護を得た戦士サムライが武力によって支配し、全長20mの四肢駆動兵器で戦う。うん、清々しいまでにワケがわからん!ここまで初見でワケが分からなかったのは「ネオサイタマをカラテでニンジャが支配している」以来のモンです。パワー溢れるワードを読者にこれでもかというほどに叩きつけ、強引に世界観に引っ張り込んでくる導入です。理解は全くできないけどなぜかグイグイ引き込まれていく。

ところで、こういう風な世界観のリスペクトって、いくら気を付けていてもどうしても原作側に話の内容が引っ張られがちだと思うんですよ。実際文体なんかは忍殺そっくりですしね。

にもかかわらず、斉藤氏がちゃんと自分の世界を作って行けているのは「自分の書きたいことがしっかりと自分の中に出来ているから」ではないかと思います。だから過度に引っ張られない。MaEmも色々なところから影響受けてるから気を付けないと。

奇天烈な世界でも、その中でキャラクターが活きている

未読の皆さんにネタバレにならない程度に第一話の内容ざっくり書くと、イクサフレームを使った学内対抗戦が描かれています。これは戦闘そのものは1対1ですが、イクサフレームはチームで動かすのが基本のようです。実際に乗り込むパイロット(イクサ・ドライバー)がいて、メカニック、電脳調律、補給、会計など。イクサフレームは一人では扱えるもんではないようです。

実はMaEm、高専生時代にはロボコンに青春を燃やしていた人間でして。こういう話には滅法弱いんです。スクールカースト最下位のギークたちが知恵と力と技術振り絞って高みを目指していく。良いじゃないですか。

ちなみに2話以降は話が急展開していき、また別の方向に進んでいくのですがそれは読者の皆さんが実際に読んで楽しんでください。

問答無用モンド・ムヨー、試合開始イクサ・ハジメ!

地の文やキャラの会話、戦闘の効果音に至るまで一々くどいくらいに入ってくるルビ。これがまたくどいくらいにハイセンス。撃剣<チャンバラ>、武運を!<イクサ・ラック>、サムライの宿痾<ビョウキ>など。

挙げてくとキリが無いんですが、こういうルビがガンガン入ってきて一見読みにくいのにも関わらず情景が頭の中にスルスルと入ってくる。この辺は一種のセンスが必要になってくるところなんでしょうが、戦闘描写に違和感なくこういうものを組み込んでくるのは斉藤氏の才能センスが光るところ。

……うん、ちょっと真似してみたくなったんだ。

今からでも間に合います

ちなみに、この記事を書いている4月現在、「サムライ・エイジア」は更新継続中です。2019年1月から大体週3~毎日くらいのハイペースで更新が続いています。今から追っても十分追いつき、リアルタイムでこの世界を楽しめるので、興味がある方は是非とも追ってみてください。かくいう私MaEmも毎日ちょっとずつ追っている次第でございます。

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